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「私には理由があります!メイ様にお使いしたいという理由が!」←水嶋ヒロのせりふwwwかっこよかった・・!この絵一応水嶋ヒロなのですょ; -- メイちゃん (2009-02-16 17 19 43) うまっ!似てる! -- うんとこしょっ (2009-02-16 17 22 03) ありがとwww -- メイちゃん (2009-02-16 17 23 08) 私も大好きです>< -- ヒロラブ (2009-02-16 17 24 22) heta -- 名無しさん (2009-02-16 17 27 28) 街森に関係ない絵はやめてください。 -- 名無しさん (2009-02-16 17 28 07) 動物の森と関係ないし -- 名無しさん (2009-02-16 17 35 03) 名無しさんに同意。 関係ないし。 もっと言うなら、無駄なスペースとりすぎ -- カナ (2009-02-16 17 36 43) ほんとほんと -- 名無しさん (2009-02-16 17 37 15) カナさん、ナイスです -- 名無しさん (2009-02-16 17 37 39) へたすぎる -- 名無しさん (2009-02-16 17 38 06) 描いた奴くずだ -- まりん (2009-02-16 17 39 24) あたしもキモイとおもうよー -- はな (2009-02-16 17 39 56) だべ。 -- 名無しさん (2009-02-16 17 40 23) この中で同一人物がいくつもいますね -- 名無しさん (2009-02-16 17 41 33) 描く場所はもっと弁えて!好きなのは分かるけど他の方達の事も考えて、空気を読みましょう。あなたがどのようにしてこのサイトに来たかは知りませんが気を付けて下さい。 -- 名無しさん (2009-02-16 17 42 31) へただねー^^しかも、ゲームにさえ関係ないよねこういう絵いらねーw -- 名無しさん (2009-02-16 18 43 23) ちょっと不気味かも・・・。 -- ゆり (2009-02-16 18 49 59) 街森関係ねぇWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW -- 名無しさん (2009-02-16 19 10 24) 逃乙 -- 名無しさん (2009-02-16 19 12 05) 名前 コメント
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街森で、ふと見つけたイラスト -- hika (2011-03-19 15 20 49) 名前 コメント
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木の家 初期の家 木5と葦2で増築できる 木の家の軒数のレンガと、葦でレンガの家に改築できる 特殊なカードの効果により、レンガや石に改築した家を木の家に戻すこともできる
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GRIMM――お菓子の家の魔女はかまどに火を入れる ◆RVPB6Jwg7w 肥え太るまでなんて、もう待てない。魔女は行動を起こすことに決めた。 * * * 考えるための時間は十分にあった。 それは決してヒマ潰しなどではない、今後のために必要な思索。 つまり―― 『希望』のアイドルたちの思い通りにはさせないための、方法。 『それとは違う道』を既に選択した、自分たちが生き残り意志を通すための、手段。 そして彼女は、思い至ってしまったのだ。 既に状況が『新たな段階』へと進んでいる、その可能性に。 * * * 深い青色に染まり始めた空の下。 朝もやに包まれて、桃色の人影が何やらガサゴソと動き回っていた。 「……まき割り用の斧、ね。 それなりに使えそうだけど、持ち歩くことを考えるとこの重さは少し気になるか……」 チャイナドレスには似合わぬ小ぶりで無骨な斧を、何度か軽く素振りする。 細腕に見合わぬ力強さで、ヒュン、ヒュンと風が鳴る。 激しいライブのために鍛えたアイドルの身体、見かけよりも遥かに強い力を秘めてはいるが。 さて、だからといって無闇に荷物を増やすのも考えものだ。 相川千夏は武器を片手に、しばし思案する。 見回せば、目の前には一抱え分ずつ針金で縛られて積まれた薪の山。 ログハウスの中には古風な薪ストーブもあったから、そのためのものだろうか。 左手には山の斜面。右手にはちらほらと木々が散らばる林に、その向こうを走る車道。 背後を振り返ればログハウス。 薄闇の中に浮かぶそれは、丸太の家というより焼き菓子でも積んだかのような現実感の乏しさがあった。 「そういえば、『あのお話』って初期は『お菓子の家』でなく『クッキーの家』だったらしいのよね。 確かレープクーヘン。蜂蜜入りで酵母なしの硬いパンの一種。 初めて知った時には地味だなと思ったものだけど、こんな光景からの連想だったのかしら」 ここは相川千夏と双葉杏が一夜の宿と決めた、キャンプ場併設のログハウス、の裏手。 探し物に思い至った千夏は、寝ている杏を起こさないよう、そっと通用口から抜け出して。 こうして、資材やらなにやらが乱雑に置かれているあたりを一人調べまわっている。 「チェーンソー。 ……威力は十分でしょうけど、斧より重いし、何より音が大きすぎるわよね。 使いどころが限られてしまうわ」 まき割りの前段階、丸太をぶつ切りにするための大道具を前に、大きく溜息をつく。 こんなモノを振るうのは、それこそホラー映画の怪人くらいのもの。 いくらアイドルが力持ちだと言っても、流石に限界を超えている。 「まあ、そもそもこんなモノに頼らなくても済むなら、それに越したことはないんだけど……ね」 * * * それは、少し時間を遡った頃の話。 インスタントコーヒーを片手にひとり夜を過ごす相川千夏は、改めて考えてみたのだった。 千川ちひろがこれまでの放送で言外に匂わせてきた『希望』のアイドルたち。 これを葬るためには、どうすればいいのだろう? これまでの方針に素直に従い続けるのなら、『希望』の集団を見つけてそこに潜り込めばいい、となる。 牙を隠して羊の群れに紛れ込む。 そして頃合いを見計らって無防備な内側から食い破る。一挙にまとめて血祭りに上げる。 『希望』は丸ごと『絶望』に上書きされて、あとは少数のライバルたちを始末すればそれで終わる。 簡単だ。楽勝だ。素晴らしい。 この方法は既に実績を上げたやり方でもある。 水族館では予想もしていなかった展開になったけれど、この策そのものはしっかり成功しているのだ。 同じ手段の使い回しでラクに戦果を重ねる――本当に魅力的なアイデアだ。 だが。 それが甘い誘惑であればこそ、彼女は気が付いた。 そんなに上手くいくものだろうか……? と。 何かが引っかかる。 無意識が警鐘を鳴らす。 そして熟考の果てに、相川千夏は思い至った。 水族館の時と今とでは、状況が、大きく変わっている可能性がある、と。 状況を変えうる要因は、3つ。 1つは、『シンデレラ・ロワイヤル』の話を一緒に聞いた仲間である、緒方智絵里。 1つは、水族館ですれ違い、そのまま島中を走り回っているはずの、渋谷凛。 1つは、着実に減り続ける参加者の数。 この3つの要因によって、『希望』の集団は、思いもかけぬ膨大な情報を掴んでいる可能性がある。 緒方智絵里。 当初は隠れているのではないか、と推測した彼女だが、しかしそれだけでいつまでもしのげる訳もない。 いくらなんでも、このイベントはそこまで甘くない。 そこに彼女の生来の性格を考え合わせると、殺し合いを否定する側に寝返った可能性は十分に考えられる。 そしてそうなれば『シンデレラ・ロワイヤル』の話を広めてしまう危険がある。 一連の話を聞いてしまえば、誰もが『相川千夏』の名を危険人物のリストの筆頭に置くことだろう。 渋谷凛。 人を探して動き回る少女は、そのまま複数のグループの情報を統合する役目も果たしてしまうだろう。 利発で聡明な彼女がメッセンジャーなら、伝言ゲームで情報が歪むことも期待しづらい。 離れた所に居る『アイドル』たちの、情報共有と連携――考えただけで頭が痛い。 そして一番深刻なのは、現時点での残り人数。 前の放送の時点で28人。 放送の中で人質の存在を匂わせるようなことも言われたから、この6時間でさらに減ることも予想される。 大雑把に言って20人ほど……これはもう、生き残った者同士で互いの顔が全て思い描けるほどの規模だ。 元々、羊の皮を被る狼の戦略には、『スタンス不明のグレーゾーン』な参加者の存在が必要不可欠である。 自らが手を下した殺人についても「私たちじゃないよ」とすっとぼけ、見も知らぬ『誰か』に押し付ける。 『その他大勢』の中に戦果を隠し、姿なき殺人者に怯える側を演じてみせる。 それが、基本的な手口のはずだ。 しかし、もしも万が一、もうほとんど『グレーゾーン』の存在が残っていなかったとしたら。 一番恐ろしいのはこれだ。 『消去法』で参加者の白黒が判断できるほどの状況になっていた場合。 生存者リストを『白』で埋め尽くし、残された『黒』を炙り出せるほどになっていたならば―― 中途半端な嘘は、自殺行為でしかない。 そこに智絵里の証言まで加われば、もうひっくり返すことは不可能だろう。 知恵ある狩人を気取って忍び寄ったつもりが、見え見えの嘘で踊る無様な道化と化して、そのまま袋叩き。 そんな展開だって、ありえるのだ。 論理に基づく思考は、そんな悲観に走るのはまだ早い、と楽観的な計算をはじき出す。 あの臆病な緒方智絵里と、アテもなく彷徨っている渋谷凛と、どこかに潜んでいるはずの『希望』の集団。 それぞれ、ただ出会うだけでも一苦労のはず。 出会ったら出会ったで、参加者についての情報交換以外にもやることは山ほどあるだろう。 そこまで都合よく物事が進むものだろうか。 そんな思いも、頭の片隅によぎる。 けれど、感性に基づく直感は。 数々の小説や物語を愛した感性、非論理的な思考の跳躍は。 それは十分にありえる話だ、と確信させてしまう。 なにより――『その程度』の『都合のいい運命』を引き寄せられずに、何が『希望』か。 そう。 彼女は決して、デジタルなロジックだけに拠って立つ知性の持ち主ではなかった。 古今東西の詩歌や小説に通じ、言葉の使い方にも敏感な、静かな読書家としての側面。 それが生半可な存在に『希望(エスポワール)』を騙ることを許さず、過小評価に陥ることを妨げていた。 * * * 「あとはバーベキュー用の串、くらいか……。 でもそれなら、最初に見つけた肥後守の方がマシかしらね」 林の中、成果に乏しい探索に、千夏は何度目かも分からぬ溜息をつく。 搦め手が厳しいのであれば、正面からの正攻法が主体となる。 真っ向から殺し合いをするのであれば、拳銃とストロベリー・ボムだけではいささか心細い。 そう考えての武器の探索であったが、やはり手近なところでは大したものは見つからないようだ。 鉄串よりはマシ、と彼女が評した木工用の折りたたみナイフは、ログハウスの中で見つけたものだが。 これだって工作をする上では便利でも、格闘戦に使うことを考えたら貧弱極まりない。 柄よりも短い刃しかついていないし、強度だって怪しいものだ。 ま、かさばらないという点では文句なしだし、だから既に懐の中に収まっているのだが。 「使える武器、特に銃器がありそうな場所となると……まずは警察署。 でもこれは多分、誰もが思いつく。 先を越された程度なら無駄足だけで済むけど、待ち伏せでもされてたらたまらないわ」 武器の調達1つとっても、ストロベリー・ボムの存在に慢心して数歩出遅れた感じがある。 後悔の念も浮かぶが、しかし、ここで気づくことができなければもっと大変なことになっていただろう。 『ライバル』が先を行っているとの前提に立った上で、さてではどのあたりに探しに行くべきか。 実際の行動は杏が起きてからになるが、今のうちに考えておいた方がいいだろう。 とりあえず今は、さっき見つけた、このまき割り用の斧。 これを本気で荷物に加えるか、否か。 改めて斧を片手に考え込む、千夏の横合いで。 ――――ガサガサガサッ! ズサササッ! 「――っ!!」 「……い、痛ったぁ……!」 笹が揺れる音に千夏が振り返るのと、勾配のキツい斜面から一人の人影が滑り落ちてくるのがほぼ同時。 すっと少女が現れた山の上の方を見て、山道を降りる途中で足を踏み外したのだ、と理解するのに1秒。 視線を戻して、腰をさする少女と目が合って、十時愛梨、という相手の名前を思い出すのに2秒。 少女たちの頂点・シンデレラガール。いわゆる正統派アイドル。比較的肉付きの良い体。歌唱力も高い。 そしてそう言えば、最初に『見せしめ』にされたプロデューサーの担当アイドルの1人で―― 相手のプロフィールその他を思い出しかけて3秒、はっとした様子の十時愛梨が手にしていた銃を持ち上 「ふっ!」 ヒュッ、ガッ、「キャッ!」 思考より先に身体が動いた手の中の斧を咄嗟に投げる回転しつつ飛んだ斧は惜しくも当たらず立木に刺さ 斧の行方を追いそうになる意識を断ち切ってすぐに身を翻す胸ほどの高さまである薪の山の陰に飛び込ん 軽く跳躍していた足が地面に着くよりも先に、カチャ、と銃を構え直す音が聞こえ 連続する射撃音と着弾の衝撃が、針金で縛られ積まれた薪の山を激しく揺らす。背を丸めて縮こまる。 「はっ、はっ、は……っ!」 弾の消耗を恐れたのか銃声はすぐにやむ、千夏の額に一気に脂汗が噴き出す、荒い息が止まらない。 間一髪だった。 斧を握っていなかったら、手近に薪の山がなければ、薪の束が銃弾を止めるほどの強度でなければ。 あとコンマ数秒、動きだすのが遅ければ。 千夏はとっくに穴だらけになっているところだった。 そっと顔を出しかけると、また銃声。弾け散った木片の一部を頬に受けながら、反射的に首を引っ込める。 素早く拳銃を手にし、腕だけを突き出し千夏も発砲。 ハナから命中は期待していない一発であったが、音だけでも分かる相手が飛びのいた気配。 そのままザザザッ、と枯葉を踏み砕く足音が聞こえて、チラリと覗けば林の木の1本の後ろに滑り込む姿。 先ほどまでこちらに向けられていた銃が一瞬だけ見える。思ったよりも小さい。 「マシンガン……いや、サブマシンガン、かしら。厄介ね」 油断なく拳銃を構えながら、千夏は務めて冷静になろうとする。 お互いに距離と遮蔽物を得ての、しばしの膠着状態。向こうもこちらの様子を伺っているようだ。 ようやく理性が今の状況に追いついてくる。現状の打開のために回転を始める。 そう、まだ状況は終わっていない。不利な状況には変わりがない。なんとか、打開しなければ。 * * * それにしても――シンデレラガール・十時愛梨。事務所の中でも1、2を争うほどの有名人。 まさかと思うような『ライバル』である。普通に考えて殺し合いに乗るような人物ではない。 まあ、この島での戦いにおいて、その手の先入観は禁物ではあるのだが。 今更ながらに襲撃者の正体に驚いてしまう。 山道で滑って転ぶような天然っぷり・ドジっ子っぷりはそのままに、あの明確な殺気。 なんともアンバランスな印象だ。 ともあれ、こうなってしまった以上、不本意な遭遇戦であってもやるしかない。 相手が誰であろうと、殺るしかない。 「この銃じゃ、牽制はできても仕留めるのは難しい……。 やっぱりストロベリー・ボムを使うしかないかしら……?」 荷物を担いで持ってきていた自分の準備の良さに感謝しつつ、千夏は思案する。 過去にも何度か使ったから分かっている、この爆弾の長所と短所。 投げやすい形状。 爆炎が直撃すれば確実に命を奪える威力。 しかしそれとは裏腹に――案外狭い、直接の攻撃範囲。器物に対する破壊力もそう高くない。 片手に拳銃、片手に爆弾を握りしめ、しゃがみこんで身を隠したまま千夏は悩む。 相手が潜むのは一本の木の陰。 あの程度の障害物でも、あるだけで途端に直撃させるのが難しくなる。木ごと吹き飛ばすのも不可能だ。 足元に転がしてやろうにも、今度は木の根と落ち葉が邪魔になる。 では1個で足りないなら、2個3個と投げてみるか? 1個目を直接当てずに近くで炸裂させ、吹き飛ばされるか逃げ出すかしたところを2発目以降で狙う。 いやしかし、ここで貴重な爆弾を浪費するのはもったいない。 これから先の厳しい戦いを覚悟したばかりだというのに。 チラチラと、十時愛梨が顔を出したり引っ込めたりしている。 きっと向こうも悩んでいるのだ――ここで突撃するべきか、否かを。 物陰から飛び出す瞬間こそ、危険はあるものの。 もしもそのまま真っ当な撃ちあいになってしまえば、サブマシンガンの連射力を備えた愛梨の方が有利。 相手が顔を出したタイミングで、千夏は再度発砲する。 しかし当然当たらない。 千夏にはこの距離でピンポイントな狙撃を成功させる技術など無い。 反撃とばかりに、向こうからも数発の銃声。これも当然、当たらない。 薪の山がまた揺れて、おがくずの匂いが立ちのぼる。 明るくなっていく空の下、決め手がないままに弾が浪費され、恐怖心だけが膨らんでいく。 やはりストロベリー・ボムの大量使用しかないのだろうか。 いやあるいは、愛梨の側も、他の武器を隠し持っている? 出し惜しみをしている? だとしたら、時間をかけてしまうこと自体が危険、なのか?! どうする。 どうすればいい。 何が一番最善なのか、どこまでリスクとコストを許容すべきなのか―― ひゅんっ。 絡まる思考を断ち切るように、横合いから薄く煙の尾を引く「何か」が放り込まれた。 「っ!?」 「……ったくさぁ。うるさくって寝てらんないじゃん」 気だるい声と共に、放物線を描いて現れた缶状のものは、そのまま愛梨の潜む立木の陰に飛び込んで。 あっさりと、この不毛な均衡を打ち崩した。 「きゃっ!? ……げぇっ、げほっ、ひぐっ……ゴホッゴホッ」 薄くオレンジ色がかかった煙が地面近くから噴き出して、そのまま十時愛梨を包み込む。 悲鳴、そして嘔吐にも似た酷いうめき声に続いて、連続する激しい咳。 銃さえも取り落として、隠れることも忘れて地面に崩れ落ちる。顔と喉元を押さえてのたうち回る。 「……あれは?」 「催涙スプレー」 油断なく拳銃を構えて身を起こした千夏は、無防備にのんびりと歩み寄ってきた少女に尋ねる。 あくびをかみ殺しながら、小柄な少女・双葉杏はどこか投げやりな口調で応える。 「なんかね、唐辛子の成分のスプレーなんだってさ。防犯グッズの。 レバー押したら手榴弾みたいに投げろ、って書いてあったし。 まだ予備もあるから、ものは試しってね」 「……そんなモノを隠し持ってたのね。ありがとう。助かったわ」 「貸しひとつだからねー。それにしても、ドンパチはしないんじゃなかったの?」 「問答無用で襲われたのよ。しょうがないじゃない」 一番借りを作りたくない相手に借りを作ってしまったようだったが、ひとまずは安堵の溜息をつく。 すっかり忘れていた仲間。 まさか来るまいと思っていた援軍。 横からこっそり登場したからこそ可能だった、催涙グレネードの投擲。 真正面の千夏にとっては木の陰でも、真横から見れば丸見えだ。手榴弾でも何でも投げ放題である。 なんというか、やはり要所を押さえるのが上手い子だ、と改めて思わされる千夏であった。 * * * いつの間にやら、あたりはすっかり明るくなっていた。 既にスプレー缶の噴射は終わり、穏やかな早朝の風が空気を洗い流していく。 最大限の警戒は維持したまま、千夏はゆっくりと近づいてみる。 まだ微かに残る煙を吸い込まないように口元を押さえるが、それでも強い刺激を感じる。 痛いような、熱いような――そして、確かにそう思ってみれば、どこか辛いような。 思わず目の端に涙が滲む。 「けほっ、なるほど……唐辛子、納得だわ」 わずかに吸っただけでもこの強烈さ。 ならば、それをまともに不意打ちで吸ってしまった犠牲者は、と言うと―― 十時愛梨は、見事に完全に無力化されていた。 地面に横倒しに丸まったまま、立ち上がることさえできずにいる。 ヒューヒューと細い息を吐いては、喉も破けんばかりの激しい咳の連続。また細い息。その繰り返し。 両手は必死に両目を拭おうとしているが、拭った傍から次から次へと涙が溢れだしているようだった。 「しかし、防犯グッズね。その方向で考えてみるのも手かしら。 そうなると例えば、学校あたりも調べる価値あり、か……」 「何の話?」 「これからの話よ。まあ、後でまた改めて相談するわ」 地面に落ちたままのサブマシンガンを片足で踏みつけ、身を屈めて拳銃を突き付ける。 完全な制圧状態だ。 相川千夏があと少し指先を動かすだけで、十時愛梨の命はここで終わる。 「さっさとトドメ刺しちゃってよ。そしたらまた二度寝できるしさー」 「まあ、待ちなさい」 杏が急かすが、千夏は軽く押し留める(ついでに、二度寝については聞こえなかったことにする)。 そう、ここでこのまま十時愛梨を殺してしまうという手もある。 殺して、あの厄介だったサブマシンガンを強奪するだけでも、求めていた武装強化は果たされる。 さっきまで本気の殺し合いを演じていた相手、むしろそうするのが当然の決着だ。 けれど。 今この時に千夏の脳裏に浮かんでいたのは、全く違うアイデアだった。 千夏たちが愛梨を制圧できたのは、催涙スプレーの効果もあるが、最大の要因はその『数』だ。 愛梨は1人だった。 千夏と杏は2人だった。 だから1人が引きつけている間に、もう1人が死角から攻撃できた――結果論になってしまうけれど。 数は力だ。やはりこれは揺るぎない。 そして千夏は、より多くの数を束ねている(と思われる)集団を狙おうとしている。 『希望』のアイドルたちに勝負を仕掛けようとしている。 そうなった時に、もっとも必要になる『戦力』とは何か。 それは催涙スプレーではない。サブマシンガンでもない。もちろん爆弾でも拳銃でもない。 人だ。 人数だ。 『ヒロイン』の頭数だ。 ――もちろんリスクはある。 そもそも危うい『ヒロイン同盟』、さらに人数を増やして、どこで裏切られるか分かったものではない。 『お菓子の家の魔女』のように、肝心なところで背中を突き飛ばされる危険と、紙一重だ。 間抜けにも頭からかまどに突っ込む役なんて、千夏だって願い下げである。 けれど。 『希望』と戦おうというのに、ノーリスクで何かが得られるはずがない。 こちらも『希望(エスポワール)』に匹敵する、『絶望(デゼスポワール)』の集団にならなければ。 銃口で頭を小突かれた十時愛梨が、声もなく顔を上げる。 そこにあったのは、涙と鼻水とでグチャグチャになった、無様な顔。 言いつくろう余地のない、敗者の顔。 そんな彼女に向けて千夏は、小さく一言。 「ねぇ『シンデレラ』――良かったら一緒に、『希望』の芽を摘み取りに行きましょう?」 すぐ隣で杏が見るからに嫌そうに顔をしかめるが、構わず千夏は蠱惑的な笑みを浮かべる。 それは優位に立ったからこそ口にできる、同盟の提案。 勝者だからこそ差し伸べることのできる、誘いの手。 果たして十時愛梨は、その言葉を受けて、小さく、小さく微笑んだのだった。 【D-5・キャンプ場 ログハウス裏手/二日目 早朝】 【相川千夏】 【装備:チャイナドレス(桜色)、ステアーGB(16/19)、肥後守】 【所持品:基本支給品一式×1、ストロベリー・ボム×7、男物のTシャツ】 【状態:左手に負傷(手当ての上、長手袋で擬装)】 【思考・行動】 基本方針:生き残り、プロデューサーに想いを伝える。生還後、再びステージに立つ。 0:いい子ね、『シンデレラ』 1:杏と行動。できれば愛梨もグループに引き入れたい。 2:もう潜入計画には拘らない。 3:どこかで追加の武器を手に入れたい。防犯グッズなども積極的に探す。学校も行先の候補? 4:杏に対して、形容できない違和感。 ※肥後守を現地調達しました。和製の木工用折りたたみナイフです。 ※林の中の木の1本に、まき割り用の斧(現地調達品)が突き刺さっています。 【双葉杏】 【装備:なし】 【所持品:基本支給品一式×2、ネイルハンマー、シグアームズ GSR(8/8)、.45ACP弾×24 催涙グレネード×2、不明支給品(杏)×0 #65374;1】 【状態:健康、まだ眠いってか眠らせろ】 【思考・行動】 基本方針:死なない。殺す。生き残る。 1:千夏と行動。 2:えー、その子も仲間に入れるのー? ホントに大丈夫? 3:半端な所で起こされたので、また寝なおしたい。てか、寝る。 4:アイドルがきもちわるい。 ※幻覚は見えなくなったようです。 ※催涙グレネード×3本のセットは、本来は城ヶ崎莉嘉の支給品の1つでした。 缶ジュースほどのサイズの、催涙ガスのスプレー缶です。 手に持って直接相手に吹きかけるタイプではなく、レバーを押して相手の足元に投げて使うタイプです。 主成分は唐辛子からの抽出成分で、涙と咳でしばらく無力化できますが、後遺症などは残りません。 【十時愛梨】 【装備:ベレッタM92(15/16)、Vz.61"スコーピオン"(12/30)】 【所持品:基本支給品一式×1、予備マガジン(ベレッタM92)×3、予備マガジン(Vz.61スコーピオン)×2】 【状態:絶望、激しい涙と咳】 【思考・行動】 基本方針:絶望でいいから浸っていたい。優しさも温もりももう要らない。それでも生きる。 0:…………。 1:みんなみんな、冷たくなってしまえ。 2:ニュージェネレーションはみんな殺してあげる。できれば凛、卯月の順に未央の所に送ってあげる 3:終止符は希望に。 前:GRIMM――灰かぶり姫の愉悦 投下順に読む 次:継/繕 前:THE 愛 時系列順に読む 次:継/繕 前:GRIMM――灰かぶり姫の愉悦 十時愛梨 次:彼女たちはもう見えなくなるチャイルドフォーティフォー 前:ナカマハズレ 双葉杏 相川千夏 ▲上へ戻る
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登録日:2023/05/18 Thu 16 18 40 更新日:2024/05/18 Sat 15 50 08NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 アラカワシン カクヨム ストーカー ダークファンタジー マンガがうがう 付与術師 双葉社Mノベルス 小説家になろう 戸倉儚 白井鋭利 追放もの 追放モノ 「出てけ」 「もうお前はいらないんだよ」 概要 「雑用付与術師が自分の最強に気付くまで」とは、カクヨムおよび小説家になろうにて2020年9月より連載されているWeb小説である。 正式タイトルは「雑用付与術師が自分の最強に気付くまで ~迷惑をかけないようにしてきましたが、追放されたので好きに生きることにしました~。長すぎる。 タイトルからして分かる通り、「元居たパーティのリーダーに長年いじめを受けてすっかり卑屈になってしまった主人公は、実は最強でした」という、「追放もの」系列の作品である。 「ちいふよ」をはじめとした追放モノ作品とは異なる点として、 主人公の付与術師が不遇職と呼ばれているが、それにはちゃんとした理由がある 主人公は後継者がドン引きする学者レベルの非常に高い能力を誇るが、初対面の女性と満足に会話が出来ず「フヒヒ…」が口癖でついついニヤけ顔してしまうコミュ障の社会不適合者 追放時点で周囲が理解していなかった主人公の能力を高く評価していたのがヤンデレストーカー女 完全に共依存でDV彼氏な元パーティのリーダーから受けた壮絶ないじめ描写や、主人公がそれを長く引きずるトラウマ描写 物語冒頭からところどころ見え隠れする主人公の狂気 2000年代ラノベに強く影響を受けているのかルビ付きの漢字がやけに多い。 などが特徴的である。 2021年9月に書籍化、挿絵は白井鋭利 (シライエイリ)氏。1巻発売から長らく間が空いたが2巻が2023年5月30日発売予定。 2021年12月には漫画化、作画はアラカワシン氏。既刊4巻。特に漫画版は高い作画力に加え主人公の狂気を見事に描き切っているので必見である。 あらすじ 〝付与術師〟としてサポートに徹する非戦闘員のヴィムは、仲間の危機を救うために立ち上がり、単独で階層主を倒すことに成功する。 しかし、手柄を横取りされたと激昂したリーダーのクロノスによって、パーティーから追放されてしまう。 途方に暮れるヴィムだったが、幼馴染のハイデマリーによって見出され、最大手パーティー「夜蜻蛉(ナキリベラ)」の勧誘を受けることになるのだが……。 自身の能力に無自覚な〝雑用係〟がその真の力に気付くとき――世界は震撼することになる。 (公式サイトより引用) 登場人物 ヴィム 「ふひひ」 少数精鋭のパーティ「竜の翼(ドラハンフルーグ)」に所属していた青年。 …公式では青年呼ばわりではあるが、童顔で冒険者にしては細身で小柄な体格をしている関係上、一部の人物たちからは少年呼ばわりされている。 自分が嫌われることを何よりも恐れる性格。 言葉に詰まると目上の人が相手でも逃げ出すし、嫌な時や追い詰められたとき、または良いことがあった時は気持ち悪い笑顔で「ふひひ…」と漏らす。 自信こそ無いが確かな努力家であり、前衛職でもないのにトレーニングに打ち込んだりしている。 自分の価値の無さを全面的に自認している一方で自分を認めてもらいたいという承認欲求は強い。 そこを漬けこまれて「竜の翼(ドラハンフルーグ)」ではパワハラというかDVのような境遇を与えられていた。 それ故、自分が全否定され追放された際には死にたいと漏らす、追放された時のことで悪夢にうなされるなどずっと引きずっている。 平たく言えばコミュ障で面倒くさい奴である。 ちなみに後衛職で戦闘向けではないが、山刀(マチェット)での自衛を行っている。 ちなみに竜の翼(ドラハンフルーグ)に所属していた時の月給は20メルク。(*1) 1メルクは2000~3000円であり、命を懸ける冒険者が貰っていい給料じゃない。(*2) 使用スキル 「付与済み(エンチャンテッド)」 武器や防具、対象の身体に強化(バフ)を施す魔法。 一方で、制御が上手く行かないと骨が折れてしまう、前振りありとはいえ身体の制御が効かなくなる、やたらめったら属性を付けられて剣盾が持ちにくくなるなどの弊害が生まれるため嫌う人も多く、「付与術師」が不遇職であり敬遠される理由にもなっている。 そのため、ヴィムは対象を良く観察した上で、骨、筋肉、神経、関節に初歩的で精密な付与を施すスタイルにしており、 「歴戦の老兵が全盛期の動きが出来る」「体が気持ちよくて強化(バフ)がかかっていることを忘れてしまいそう」というレベルに抑えていた。 追放した竜の翼(ドラハンフルーグ)がその後どうなったかなど聞かれるまでもないだろう。 リスクが高くて彼は行いたがらないが、強化対象からの許可さえ下りれば「それ以上」も可能である。 索敵、伝達 パーティの雑用係として身に付けたもの。 この世界では「覚えようと思えば」誰でも使える基本魔術に分類されているが、 基本魔術を極めているヴィムの場合は索敵だけでなくトラップの発見、傾斜や起伏まで事細かにマッピングすることが可能であり、広く出回った地図ですら破格の価値を付与することが可能になる。 お約束というか、竜の翼(ドラハンフルーグ)メンバーは誰一人出来ない癖に「誰かがやってくれるだろう」状態でダンジョンに潜ったため、袋小路でけが人を抱えたままモンスターと戦う羽目に。 雑用、事務能力 パーティーハウスの補修計画、収支領収書、迷宮突入計画管理、全階層の地図マップにモンスターの特徴の詳細、など各書類を専門職レベルでみっちり書き上げる能力。 当然ファンタジー世界が舞台なので手書きである。 竜の翼(ドラハンフルーグ)の後継者は「これで雑用?」「逆にリーダーのクロノスさんは何をしていたの?」と疑念を上げることとなった。 この書類処理能力が功を奏してか、竜の翼(ドラハンフルーグ)が引き起こした面倒事に巻き込まれることはあっても深入りすることはなかった。 + ※ネタバレ 移行:『傀儡師』(ペプンシュピーラー) 通常の身体への強化(バフ)は骨と筋肉、更には心臓に与えることで収束するのだが、彼はさらにその上、「脳」への強化(バフ)への敢行を奥の手として隠している。 付与術師でも禁忌でありまともな実績も残っていないこの技だが、承認欲求を拗らせながらも虐められ続けて自棄になっていた彼は自分自身を実験台に脳への付与術を研究。 試行錯誤の末に脳に1.00001倍の強化を掛ける付加術を完全させた。 倍率があまりにも低いように見えるが、曰くこの倍率がすぐに何乗にもなり脳の処理能力を大幅に上げるらしい。 しかしこの倍率を上げると脳がオーバーフローし気絶する。また、あまりにも繊細な術のため他人の脳を強化することは不可能。 この状態になると筋繊維1本1本の動きを1000分の1秒単位で自覚し最適な強化(バフ)をかけ続けて机上の空論を全て可能にする。 「あれ? 俺今、すっげえ生きてる?」 この状態になるとヴィムはキモイ笑いと笑顔を隠そうともしないほどハイになってしまうと同時に、自分の死をも観測対象扱いで他人事となる。 脳に負担を掛けるため副作用があり、彼は味覚障害を患い味付けの濃ゆいモノを食べるようになった他、記憶障害で他人の事をよく忘れるため自分のノートに夜蜻蛉(ナキリベラ)100人全員分の似顔絵を貼り付けている。 この副作用は物語が進んでから明かされるが、序盤に一度会った夜蜻蛉(ナキリベラ)の団員の顔を忘れているシーンがある。 ただし夜蜻蛉(ナキリベラ)は大人数であり、団長のような目立った人物ではなく名有りモブレベルだったため仕方がないというさりげない伏線となっている。 ハイデマリー 「ヴィムのことはなんでも知っているから」 希少職である「賢者」の74代目の少女であり、夜蜻蛉(ナキリベラ)の次期幹部候補。 第一話以前からヴィムの異常性にいち早く気付き、病的な執着を見せてストーカー行為を行っていた。ストーカーのスーちゃん 実力は折り紙だが上記のストーカー行為が周囲に広まっている関係上、対人関係は壊滅的。 ヴィムが彼女の紹介で夜蜻蛉(ナキリベラ)の門を叩いたときは「ハイデマリーさんに友人!?」と驚かれた。 ヴィムの食事内容までストーキングしていたことがきっかけで、移行:『傀儡師』(ペプンシュピーラー)の使用で壊れていることに気付くことになる。 使用スキル 氷の槍(イース・スピア) 相手の頭上に氷の槍を生成、そのまま質量兵器的に叩き落す。 「賢者」は索敵などの基本に加え、戦士・魔術師・神官・付与術師全ての職の魔法が使える上で、さらに新たな魔術を生み出すことが出来る。 それに加えヴィムの付与魔術により強化も乗れば、軽い戦略兵器級の威力となる。 盗聴石(アブホレン)、発信紋 ヴィムの上着に取り付けており、彼の会話を盗み聞き(録音機能あり)、現在位置もまるわかり マッドサイエンティストですら使用を躊躇うヤバい品物であることが後に判明する カミラ 「10倍だ 10倍底上げしたい」 夜蜻蛉(ナキリベラ)の団長、銀髪の長髪がトレードマークの美しい女性。 弱きを助け強きを挫くその人柄からか、彼が率いるパーティ夜蜻蛉(ナキリベラ)は諍い事が起こらない完全ホワイト企業である。 非常に高いリーダー資質と事務処理能力に対し、戦闘は身の丈もある大剣による攻撃特化の脳筋。「筋トレとタンパク質だ!!」 国内で最強クラスの実力を持っておりながらも向上心も強いが、いくら鍛えても自分の殻が超えられない、強さが頭打ちになったことに強い焦りと焦燥感を抱いていた。 そんな自身の上限を打ち破ったヴィムに対しては病的なまでに期待を寄せている。 また、当のヴィムからは強化(バフ)のリスクを伝えられ3倍が限界と聞かれた直後に、実戦で10倍の強化を頼む、模擬戦後に抱きしめるといった距離感の無さから苦手意識を持たれている。 使用スキル 【倍加】 魔剣「大首落とし」に自身の魔力を纏わせ、ただえさえ長い大剣の刀身を数倍にも延長する奥義。 自分の数倍以上の体躯の怪物の首を落とす。 巨人狩り 上記の倍加より、ヴィムのちゃんと事前練習ありきの強化(バフ)も受けて発展させた大技。 ライザーソードばりの超大剣で敵をぶった切る。 クロノス 「お前の代わりはいくらでもいるが お前を雇ってくれる所なんか他にないんだ」 少数精鋭のパーティ竜の翼(ドラハンフルーグ)のリーダー。 雑用係以外のヴィム以外は女性で囲っているが、その実DV気質のパワハラ男。ブラック企業というかいじめっ子のような手法でヴィムを支配していた。 ヴィムの追放理由も「97階層の階層主(ボス)へのトドメを持っていかれたことへの逆恨み」という実に子供じみたもの。 お約束というか、ヴィムが抜けてから竜の翼(ドラハンフルーグ)は急速に失速。 彼のささやかな強化、索敵、マッピング、収支管理、モンスターの生体把握など全力の後ろ盾無しでは基本戦法が剣技と魔法の力押し以外の戦術を取ることしか出来ず、35階層の怪物を相手取るのがやっとである。 後に連携等を磨き50階層の怪物と戦えていたが、ソフィーア曰くクロノス、ニクラ、メーリスは光る物はあるので中堅パーティーくらいでならやっていけるとの事。(逆に言えばそれ以上は実力不足で無理という分析。) + ネタバレ ヴィムの虚偽報告によってBランクパーティからAランクパーティに昇進したはいいものの、99階層に大勢の新参を連れて行った結果、マッピングや連絡など全くできない杜撰さを大勢の人間に披露した挙句、階層主(ボス)に出くわしてワンパンKOされてしまった。 後述の闇地図に手を付けてからは順調に99階層の冒険を進めるも、周囲の疑惑の目線を嫉妬と割り切るほどの自惚れっぷりを晒してしまう。 証拠さえ揃えば、ギルドと憲兵がすぐにでもクロノスを取り押さえるよう準備を進めていたことは知らずに。 ニクラ、メーリス 竜の翼(ドラハンフルーグ)のメンバー。クロノスと同じく実力だけは本物だが、35階層からは連携が取れなくなってまともに戦えなくなるのも同じ。 クロノスとは仲間や恋人というよりは共依存の関係であり、時に泣き、時にヴィムに全責任を押し付けることで正気を保っていた。 ソフィーア 追放されたヴィムに代わって竜の翼(ドラハンフルーグ)加わった長耳族(エルフ)の女性。 かなり早い段階でパーティの実力と人間関係に違和感を覚えたと共に、ヴィムがやっていた、索敵やマッピング、収支管理などにドン引きした。 そして初陣となる35階層での探索により、それは確信へと変わるが… + ネタバレ パーティー間の移動は本来もっと慎重に、かつ評価されていれば周りを巻き込んで行うものと物語初期の段階で触れられていた。 そんな彼女がなぜ竜の翼(ドラハンフルーグ)に所属出来たかということ、そして初陣からズタボロの内情を知った後もパーティから抜けなかったことにはちゃんとした理由があった。 彼女は冒険者相手に詐欺を行う詐欺師だった。いつから異世界もので出てくるエルフが善玉だけだと思った? 彼女は竜の翼(ドラハンフルーグ)が闇地図の作成、運用に関わっていることと、ヴィムが無関係ではないことを引き合いに出して、ヴィムに落とし前として竜の翼(ドラハンフルーグ)が保有している全財宝の所有権譲渡の押印を迫った。 なお、ヴィムが追放された後でさえクロノスかヴィムのどちらかの血液があれば財産の譲渡が可能な状態になっていたのは、書類関係全部丸投げしていたクロノスのミスである。 ゴットヘルフ 冒険者ギルドのマスターであり、かつては偉大な冒険者として名を残している。 雰囲気だけでヴィムをビビらせるほどの威圧感があるが、それはダンジョンの危険を知り幾度も修羅場をくぐった結果なので、彼自身は決して悪人ではない。 むしろ、報告書と証言が一致すればそれ以上深入りすることはできないという大人の事情に対してNOを突きつける公明正大な人物である。 …のだが、漫画版単行本4巻のラスト、及び5巻発売の予告で悪人っぽく描かれてしまった。 リタ 黄昏の梟(ミナーヴァ・アカイア)のリーダー。 見た目は背丈の低いロリだが、その実態は迷宮(ラビリンス)研究の自称第一人者。 ヴィムが竜の翼(ドラハンフルーグ)に所属していた時に書いていた論文染みた報告書の関係で、お互い面識は無いが名前だけは知っている状態である。 また後述の闇地図の作成の元締めでもあるが、その目的はあくまでも迷宮(ラビリンス)研究のためというマッドサイエンティストでもあり、彼女の知的好奇心を満たすために散った人達は万を超えるとも言われている。 あまりにも広く暗い連絡網を持っているため、下手に殺したら虐殺が起こると言われており、国も手が出せずにいる。 用語 迷宮(ラビリンス) 小説家になろうのファンタジー世界によくある、お宝とモンスターがはびこる地下迷宮。 ダンジョンの攻略具合から国を挙げてお祭りを行ったり、ダンジョン内で発見した鉱脈を報告する義務があるのを見るに、国の産業として発展している模様。 各階層ごとに階層主(ボス)が存在し、それを倒すことで次の階層に進めるようになるとともにダンジョン内に転送陣が出現、ダンジョンの深層に潜る際はこの転送陣を複数経由して潜っていく。 第一話にて、竜の翼(ドラハンフルーグ)が97層のボスを倒し、冒険者たちが98階の探索に挑めるようになったところから物語は幕を開ける。 転送陣の場所はパーティごとに秘匿されており、実力が足りないパーティが深層に向かうことへの足切りとして機能している。だが… 闇地図 迷宮(ラビリンス)内にて、使い捨ての人員に強固な伝達魔術をかけてできるだけ遠くまで行ってこさせ、伝達された情報を地図に落とし込ませる方法。 これにより、階層ごとの地図作成というパーティの実力の足切りを無視して最下層への転送陣への道をたどることが可能となるが、地図作成担当者はほぼ確実に死亡する。 あまりに非人道的なため冒険者ギルドでは、作るのも利用するのも固く禁止されているが、一方で莫大な利益を生むために蔓延っているのが現状である。 踏破祭(ディヒブライナヘン) 新たな階層が開拓された際に行われる、迷宮(ラビリンス)の探索によりもたらされる富と技術の発展に感謝するべく行われる大規模な祭り。 特に階層主(ボス)を倒したパーティは主役として祭り上げられる。 次いつ行われるかもわからない不定期的に行われる分、前日祝いの時点で皆は酒を飲み祝い散らすため、祭りの日までにはすっかり顔を赤くして出来上がってしまう。 作中では97、98階層の階層主(ボス)が大して間を置かず倒されたため2階分の踏破祭を行う事になり、史上最大規模の祭りになるようだ。 追記、修正は肉離れが起きない程度にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] このテの「最強」能力者を題材とした話としては珍しく、話が完結している(なろうで読めます)。 -- 名無しさん (2023-05-18 19 14 31) 類似作品多すぎないかしらん… だけどこれが売れてるんだよね? -- 名無しさん (2023-05-18 21 40 22) ↑クソCMのせいで嫌悪感しかなかったけど記事名が本当なら思ったより面白そう。なんでわざわざ嫌われるような宣伝するのか -- 名無しさん (2023-05-19 04 21 23) 似てるけど決系的に違うから売れてるんだよ。「他と違う点は~」って言わなきゃいけないのがNGならそれまでだが -- 名無しさん (2023-05-19 04 22 36) まぁ、売れてるって言っても転スラとかリゼロみたいなタイトルとは程遠いからなぁ -- 名無しさん (2023-05-19 06 00 08) ↑×6 興味をもって、なろうに行ってみたら、先月、新章が投稿されたが -- 名無しさん (2023-05-19 08 53 38) ↑2その二つとは程遠くはあっても、4巻時点で累計60万部って話だから100万部もすぐ突破するだろ。そんで100万部級の作品がゴロゴロ出てくるからなろう系が次から次へとアニメ化されてくって訳 -- 名無しさん (2023-05-19 09 26 11) ↑2 だ、第一部が完結するってだけでもレアな事だから(震え声) -- 名無しさん (2023-05-19 18 37 03) チー付与を追放モノの例として挙げるの違くない!?と思ったけど思い浮かべてたのコミカライズの方だったわ -- 名無しさん (2023-05-19 23 29 32) 「命を懸ける冒険者が貰っていい給料じゃない」とあるけど、冒険者って要は民間専門の雑多な何でも屋では。命がかかるかどうかは依頼によるし。現実の存在に当てはめると、「株式会社ニート」とやらとどっこいだと思う。 -- 名無しさん (2023-05-20 10 19 55) こんなん多いな。そんなに簡単に主人公が最強になって余裕な展開ばかりって面白いの…?てかこれ系似たり寄ったりのばかりだ… -- 名無しさん (2023-05-20 10 36 13) 多いってことはそれだけウケてるってことだよ。ロボットアニメブームとかと一緒だよ -- 名無しさん (2023-05-20 10 39 55) 量産されてる題材なんだけど、その中でもこの話はクオリティ高い方だと思う。キャラの個性はしっかりしてるし、話は終わりに向かって確実に進行する(新章は読んでないですすみません) -- 名無しさん (2023-05-20 17 07 48) 何か、全体的に文脈がおかしいような…。「1.00001倍の強化を掛け、脳みその処理能力を大幅に上げる」とか意味が分からない。あと、追放グループに対して後はもうお分かりですねみたいな記載は2つもいらないのでは。 -- 名無しさん (2023-05-20 18 06 15) 主人公が割と破滅に向かってほんと救いが無さそうなのが、本人は解放されたかのように救われてそうなのが -- 名無しさん (2023-05-20 20 30 28) なろうで読める第1部80話辺りからが本作の真骨頂。「最強」とはなんと気持ち悪い在り方なのか、というお話。 -- 名無しさん (2023-05-20 23 38 24) ↑5 一般受けしてるわけじゃなくて一部のマニアックな層に確実に売れる手堅い商売であって一般的知名度はほとんどないってのが実情だけどね。たくさん巻数を出したりコミカライズとかの販売数全部の合計して累計販売数を多く見せかけてるだけで単巻あたりの売上はどれもあまり多くないし -- 名無しさん (2023-05-21 14 28 19) 一般受けしようがしなかろうが好きな奴が見てるならそれで良いんじゃね。何かこの手のなろう作品ってやたらくさすようなコメント多くなるな -- 名無しさん (2023-05-21 19 32 59) 追放モノの中には本気でやばい作品は多数あるからな…明らかに主人公がヤバい奴なのに「追放してザマァ」やっちゃったり、自分の住んでる国の名前「フーリッシュ王国」とか名付けたり -- 名無しさん (2023-05-21 22 25 53) ヤンデレヒロインを孕ませた主人公がエピローグで一切姿を表さず、最後の最後で「逃げた」「逃げたかあ」の3行で物語が締められるのは草 -- 名無しさん (2023-05-27 13 02 17) 断章面白い? -- 名無しさん (2023-06-27 15 00 21) 男子面白いよ -- 名無しさん (2023-08-19 08 25 41) まちがった 断章面白い この小説タイトルで損してるよなあ そこら辺にある追放なろう系とはガラッと変わるんだけど -- 名無しさん (2023-08-19 08 26 57) 批判ばかりしているなろう系レビュワーの多くが絶賛している作品。主人公が良い意味で狂人というのが高評価ポイント -- 名無しさん (2024-01-20 14 09 52) 最近なろう版で読んだけど、変人だと思っていた主人公が2章で型月主人公的なヤバい奴なことがわかったり、ヤバい人間だと思ってたヒロインが断章で覚悟が決まり過ぎているヤバいヒロインだったことがわかったり、展開のダイナミックさがいいな -- 名無しさん (2024-01-23 19 27 40) 原作はそうでもなかったのに、漫画版リタの洗脳手段が完全に宗教…作者さんようやる怖い -- 名無しさん (2024-05-05 19 46 43) 時代が異なれば、異なるタイトルが付けられていたのかも…と思う(ダンまちがそうであるように) -- 名無しさん (2024-05-18 15 50 08) 名前 コメント
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初です。髪型は、今の街森での髪型ですw -- ♪ピアノ♪ (2008-11-30 00 13 47) 名前 コメント
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お久しぶりでーす -- みるく (2009-05-29 15 54 28) 悪いですが、そういうのは言葉で伝えてください・・・ -- 名無しさん (2009-05-29 15 54 55) また「街森に関係ない」とかいう名無しさんが出ますし・・それと正直なんですが、迷惑です;こういう絵は控えてくださると助かります。今ここのお絵かき掲示板はしっかりまとまってきているのでお願いします -- 名無しさん (2009-05-29 15 55 49) 名前 コメント
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・・・・・・・・・・ -- リリアン (2009-04-23 18 46 51) オイ・・・・・・・・・・ばっかりやめろよ。 -- 名無しさん (2009-04-23 18 52 14) なにこれぇ?あたしこんなのかいてないけど・・・・上偽です。 -- リリアン (2009-04-23 18 59 11) ばれてしまってはしかたがない・・・・ -- 偽リリアン (2009-04-23 19 01 38) じつわ私です迷惑すみません・・・ -- カナ (2009-04-23 19 02 58) は?うちかいてないし偽やめてええ -- カナ (2009-04-23 19 03 40) だれだよ -- 名無しさん (2009-04-23 19 06 11) ふっふっふっふあーはははこりゃまたまたばれてしまったな -- 偽カナ (2009-04-23 19 13 06) 偽ものをきどるのはやめたほうがいいですよ絵はうまいですけど・・・街森には関係のないものですし! -- 辛口評価委員2 (2009-04-23 19 14 49) やっと出てきたか辛口評価委員2!!今日こそお前にかってみせようはーっはっはっは -- 悪絵の主 (2009-04-23 19 16 21) あなたいくつですか今あなたがやっていることは小学生いかですよほんとやめたほうがいいですよじここは街森のサイトですよそれをあなたは荒らしてどうするつもりですか?ほんとやめましょうう -- 辛口評価委員2 (2009-04-23 19 19 23) うわあぁぁぁーくそ辛口2野郎こんどはしかたあるまいリリアンsカナsすみませんねぇふふふふでもこれで終わりだとおもうなよおれまたいつかぜったいもどってくるぞおおおお -- 悪絵の主 (2009-04-23 19 22 42) ちょっとへんですけどわっかてくれたのならそれはそれでいいです・・・しかしあなたがまたこんなことをしないことをいのります -- 辛口評価委員2 (2009-04-23 19 24 37) そして・・ふたりのたたかいがおわった・・・しかしまたくるとちかった悪絵の主しかしかれがまた表れないこと祈る辛口2・・・・・さぁこの結末はどうなるのだろ・・う -- 天の声 (2009-04-23 19 27 09) なにこれ物語?でも面白いwww -- 名無しさん (2009-04-23 19 29 09) 一丸sの振り方に似てますな -- 名無しさん (2009-04-23 19 31 01) 悪絵の主って誰? -- リリアン (2009-04-23 19 38 34) われだがなにかなにか?リリア様 -- 悪絵の主 (2009-04-23 19 45 44) あ。違いますかwすみませぬな -- 名無しさん (2009-04-23 19 55 52) ふふふふわれの家来になってくれてらゆるしてやる・・・・・・・ま、仕方がない特別ゆるしてやろう! -- 悪絵の主 (2009-04-23 20 00 44) 我を呼ぶのは誰ぞ・・・・我に妨げし怒りを主罰してならん・・・・・五十土(いかづち)「阿弥陀如来五十土」!!!!!・・・今日は時がない・・・またいつか・・・・ -- 一丸 (2009-04-23 21 04 29) wwww名前入れ忘れてしまった・・・。しょうがない・・・またいつか・・・ -- れい (2009-04-23 21 22 54) はぁ・・・・意味わかんない。上の全部偽物です。 私は「うち」って言わないのでね -- カナ (2009-04-24 07 54 28) 名前 コメント
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【ゲーム】について 詳細解説 ポケモン全般 ポケモン プラチナ ポケモン HG 牧場物語全般 牧場物語 わくアニ 街森 MH3 MHF マリオWii
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そういえば小学生の時海に流れてるバナナの歌うたったな・・・街森関係ないけど。 -- (ニボシ) 2008-11-28 23 14 55